…数多の先人達を苦しめてきたアイツに当然のように私も苦しめられた。
「ステムナット」である。
おそらく、カブに装着してあるナットやボルト類の中で一番トルクをかけてある部分だと思われる。さらに、リトルカブのステムナットは、純正のハンドルをはずすと360度、ほぼどの角度からでも叩く事が出来るのだが、スーパーカブの場合はそうもいかない。フォーク・トップブリッジプレートというのがステムナットを覆うように装着されていて、叩けるのは一方向からのみ。しかも、その穴もメインハーネスを通す為の穴のようで、たいして大きい穴ではない。
私はそこからタイヤレバーとプラスチックハンマーで叩いていました。もちろん、潤滑剤をまめにナットに吹きながら。しかし、はずれない。父に相談する。
「はずれないんだけど」
『取説はどうやれって?』
「本によると貫通ドライバーで叩けって。」
『ってか、タイヤレバーはだめだよ!』
「(゚д゚;;)」
『ナットなめちゃってるじゃん!』
…ということで、素直に貫通ドライバーを買いに行く事に。ストレートという工具専門店に行きました。最初は専用工具のロックナットレンチを探したのですが、なかったので素直に貫通ドライバーを利用。帰宅してから、父と話す。
「一方方向から叩いても効率悪いよね」
『でも、これ(トップブリッジプレート)あるじゃん』
「穴開けちゃおうか。」
と言う事で、フォークトップブリッジのプレートに穴を開けて2方向から叩く事に。そしたら、なんてことない。3・4回で回った。
△百戦錬磨の猛者
ステムナットが外れてからはサクサクと作業は進みました。が、工具を買いに行ったりしていたので時間が思ったよりもかかってしまい、完成を見ずに初日の工程は終了。
この状態でカブロウを放置するのはかなり後ろ髪引かれる想いでしたが、夜間に作業すると絶対に部品なくすので終了。翌日はまず、1万キロ弱使ったパワフィルを交換することに。
左がほぼ新品のパワフィル。左が約1万キロ走ったパワフィル。差は歴然ですね。吸気効率も少し上がったのでは?…その後、サクサクと作業を進めて原型が完成しました。サクサクといっても、FRPパーツの穴の位置が案外適当な所に開いていて、ポン付けできなかったのでヤスリで若干削ったりと工夫はしました。
△フロントビュー
△リアビュー
これはこれで格好いいと思う(笑) カフェレーサー風と言えば伝わるでしょうか、この攻めそうな雰囲気。ですが、実際は遅いですし、カブっぽくないので少しずつカブっぽさを追加していきます。ってか、この状態ってスピードメーターケーブルついてないしミラーもついていないから、すっきりして見えるだけなんですけどね(笑)
実際にまたがってみると、やっぱり小さい(笑) 管理人の身長は約170cmです。カブの小ささが際立っているのが伝わりますかね?
さて、次回は細かい所を修正していく第二章 修正編をお伝えします~
第二章 修正編に続く→
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